秋田です。
いつも当店をご利用いただき本当に有難う御座います

さて、今回は料理の仕上げに使うエクストラヴァージンオイルのお話。
当店では用途によって5種類を使い分けています。

主軸は『サルヴァーニョ』という汎用性の高いものを使っています。
冷菜からパスタ、リゾット等どんなものでもまとめてくれる優等生です。(※上写真右)
※)ヴェネト州ヴェローナ産
『サンジュリアーノ』は当店のスペシャリテである
【ピーチのブラウンマッシュルームソース】だけに使っている、
ポリフェノールを多く含んだ少し辛めのオイル。(※同左)
※)サルディーニャ産
普通は乳化させる使い方ですが、このオイルは敢えてラグーソースの上から垂らすだけにして、
パスタを食べた時に最初に舌で感じられるようにしています。
このことにより後に感じるラグーソースの強い旨みを引き立ててくれます。

『レ』はサルヴァーニョより少しだけアタックが欲しい時や魚介系の時に。
このオイルも使い勝手が良いオイルです。(上写真左)
※)シチリア産:『レ』とは、王様を意味するそうです。
『ビオロジコ』はイタリアの三ツ星でも使われているもので、
特に今の時期のピゼリやスナップエンドウ等と合わせると威力を発揮する素晴らしいオイルです。(同中央)
※)トスカーナ産
『ラ・スピネッタ社のEX油』もビオロジコ同様に、
良い意味で野菜の青い感じを前面に押し出してくれるのと、後は牛肉との相性が良いオイルです。(同右)
肉をソースで食べたくない時は、かけるだけでソースがわりになってしまいます。
※)ピエモンテ産:『ラ・スピネッタ社』は、赤ワインのバルバレスコで有名なワイナリー。
エクストラヴァージンオイル、
つまり一番搾りのオイルで相当昔からあるのですが、ヘルシーで体にも良い。
私のようなイタリア料理の料理人からすると、
塩味はしっかりと決めれるのに重くならずに軽く仕上げることが出来るので、
欠かせない大切なアイテムです。
普段はあまり意識しないものだと思いますが、
それぞれが役割をしっかりとこなしてくれることで更に美味しい状態にしてくれます。
そんなことを頭の片隅にでも意識して食べてみると、また違った食事の楽しみも増えるかもしれませんね
