リストランテアキタでは、約1か月半ごとにコース内容を見直し、その季節だからこそ味わえる料理をご提供しています。
料理が変われば、それに寄り添うワインも変わります。
前回同様、ソムリエ・藤本智さんにもご協力いただき、それぞれの料理の魅力をより引き出すペアリングをご用意しました。
一皿ごとの味わいとともに、今回お楽しみいただくワインをご紹介いたします。
GINI Soave Classoco “La Froscà” 2021
まずは、藤本ソムリエのコメントから。
塩気を帯びたミネラルと火打石のような硬質さが、稚鮎の清涼感と繊細な苦味(藻を食む鮎特有の香り)に寄り添い、ビロードのような質感とバランスの良さが、稚鮎リゾットのコクとフリットの香ばしさを受け止める。
麦わら色に金色の輝きを帯びた外観から想像される以上にフレッシュな酸を保っており、青トマトのフリットの酸味やクレソンオイルの緑のニュアンスとも縦の方向で噛み合う。
塩味(サリニティ)は、オカヒジキの磯の風味とも呼応し、川のせせらぎを表現したこの一皿の情景全体を、味わいの面から後押しする。
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「ソアヴェ」と聞くと、どんなワインを思い浮かべますか?
爽やかで、軽快で、魚介料理に合わせやすい白ワイン。
もちろん、それもソアヴェの魅力のひとつです。
しかし今回ご紹介するGini(ジーニ)の「La Froscà(ラ・フロスカ)」は、そんなソアヴェのイメージを少し変えてくれる一本かもしれません。
「La Froscà」は、ひとつの丘の名前

La Froscàという名前は、このワインが生まれる火山性の丘に由来します。
ソアヴェ・クラシコ地区に位置する、わずか約6haの歴史ある畑。
1930年に植えられたガルガーネガの古樹が残り、その樹齢は90年を超えます。
つまりこのワインは、単に「ソアヴェで造られたワイン」ではありません。
「La Froscàという土地を表現したソアヴェ」
なのです。
火山の上で育つガルガーネガ

ブドウはガルガーネガ100%。
La Froscàの特徴のひとつが、その土壌です。
火山由来の凝灰岩質と石灰質を含む土壌で、Giniはこの土地から生まれるワインについて、強いミネラル感や塩味、火打石を思わせるニュアンスを特徴として挙げています。
香りにはアカシアの花、白桃、洋梨。
口に含むと黄リンゴやレモン、白桃、アーモンド。
そこに、キリッとした酸だけではなく、舌に残るような塩味とミネラル感が続きます。
「爽やかな白ワイン」というだけでは終わらない。
これがLa Froscàの面白さです。
90年以上の樹が見てきた景色

そして、もうひとつ興味深いのが樹齢です。
La Froscàの畑が植えられたのは1930年。
90年以上もの間、同じ丘に根を張り続けてきたガルガーネガから、このワインは造られています。
私たちが飲んでいる一杯のワイン。
その背景には、一年の収穫だけではなく、何十年という時間があります。
ワインを「味」だけではなく、「土地と時間を飲むもの」と考えると、一杯の見え方も少し変わってくるかもしれません。
ソアヴェは、若いうちに飲むだけのワインではない
La Froscà 2021は、Wine Enthusiastで94点、Falstaffで93点を獲得。
そして興味深いのは、現在の美味しさだけでなく、その熟成能力も評価されていることです。
Gini自身もLa Froscàを「熟成に適したワイン」としています。
若いうちは白桃や洋梨、柑橘の瑞々しさ。
そこから時間とともに、より複雑な香りや味わいへ。
「ソアヴェは若いうちに爽やかに飲むもの」
そんなイメージを持っている方にこそ、一度試していただきたい一本です。
魚料理に、もう一歩踏み込んだ白ワインを

魚介料理と白ワイン。
非常に自然な組み合わせです。
当店では、今回
に合わせています。

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しかしLa Froscàの場合、単に「白だから魚に合う」というだけではありません。
このワインが持つ塩味やミネラル感、白桃や柑橘の果実味。
それらを魚介そのものが持つ塩味や旨味、焼いた香ばしさと重ねていく。
ワインと料理の間に、そんな共通項を見つけるのもペアリングの楽しさです。
90年以上の古樹。
火山性の丘。
そして、そこに根を張るガルガーネガ。
一杯のグラスの向こう側にある「土地」を想像しながら、料理とともにお楽しみください。
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